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歯科衛生士
お口の中は人それぞれで、歯並びの悪い人、虫歯になりやすい人、歯周病の人、入れ歯を入れている人、ブリッジやインプラントを入れている人など、状態によって磨き方は変わってきます。お使いの歯ブラシを持って、歯科医院で磨き方のアドバイスを受けてみませんか? 歯磨きの仕方を習ったのは何時ですか?小学校や中学校の時は乳歯と永久歯があるため、虫歯の予防を第一に考えます。小学校の低学年では、歯ブラシをうまく扱えないこともあるため簡単な方法を教えます。学校の集団的な歯磨き指導は、多数の人に同じ方法を教えるには良い方法です。しかし口腔内は千差万別で、全員同じ指導、同じ歯ブラシでは通用しません。
年齢を重ねるごとに、生活習慣は人それぞれ変化します。お一人お一人に合った歯磨きの方法を知ることで、虫歯や歯周病を予防することが出来ると思います。歯科衛生士(注1)がX線写真や口腔内写真を参考に、患者様の口の中の特徴に合った歯ブラシを選択し、磨き方をアドバイスします。

(注1)現在、歯科衛生士は高校卒業後3〜4年の歯科医学の教育を受け、国家資格を有する者です。女性だけでなく男性もいます。

歯ブラシの形態

 歯を磨くためのブラシがある台座には、主にスクエア型、先細型、オーバル型の3タイプ(図1)があり、毛束の配列は目的に応じて、1列植毛から大きめのものまであります。ネックの形はストレートなものと様々な角度にカーブしたものがあります。ハンドルはやや幅が広めの平たいものが多いですが、少し丸みを帯びたり、立体的で幅が細くなったもの(図2)もあります。

図1
 ブラシの台座には主にスクエア型、先細型、オーバル型の3タイプあります。
図2
 ハンドル(持ち手)にも色々な種類があります。

歯ブラシの持ち方

 歯ブラシをグーで握ると(図3)、歯ブラシの毛先に力が入り過ぎてしまいます。鉛筆や筆を持つように軽く持ち、毛先に200g以上の力がからないように磨きます。剣道の竹刀やゴルフのクラブなどをしっかり握るためには薬指と小指が大事な指になりますが、歯ブラシは親指、人差し指、中指で持つ(図4)と歯ブラシのコントロールもし易いと思います。

図3
 歯ブラシをグーで握ると、歯ブラシの毛先に力が入り過ぎてしまいます。
図4
 歯ブラシは親指、人差し指、中指で持つ方がコントロールもし易いと思います。

磨く順番

 歯を磨く時、最初に磨くのが好きな(磨きやすい)場所です。1〜2分経って気づくと、また最初に磨いた場所に戻って磨いていることはありませんか?磨く順番は、できれば今まで最後に磨いていた場所から始めることをお勧めします。衛生士に、苦手な(磨き残しのある)場所を指摘してもらうといいと思います。その場所が詰め物や被せ物の多い場所と重なるかも知れません。

1日に何回磨く

 朝昼夜、食べたら磨く。これが理想ですし、汚れを落とすのには効率的です。そうできない人は、寝るまでに1日に付いた汚れを2〜3回に分けて、全て落とすことが大事です。特に夜寝る前の歯磨きは、眠っている間の細菌の繁殖を防ぐ為とても重要です。

歯ブラシの選択

 ブラシはお掃除をする道具の中でも効率の良い道具です。例えば台所の流しの三角コーナーの裏などに黒カビがあると、水を流しただけではそれを取り除くことはできません。その表面を触るとヌルッとしています。この状態をバイオフィルムと言い、ブラシやタワシでこすらないと取り除くことはできません。流しはステンレスなので、タワシ(図5)でこすってもステンレスを傷つけることなく清掃することができます(図6)。それでは、そのタワシで携帯電話のディスプレイをこすれますか?(図7) “NO”ですよね。それはディスプレイが傷ついてしまうからです。ブラシを使用する基本として、ブラシは必ず磨く表面より軟らかくなければいけません(図8)。

図5
 亀の子タワシ
図6
 ステンレスなら傷つけることなく清掃することができます。
図7
 タワシでディスプレイをこすれば傷ついてしまいます。
図8
 ブラシは必ず磨く表面より軟らかくなければいけません。ディスプレイは柔らかい布で拭きます。

歯の表面はエナメル質で、体の中で一番硬い組織です。次の層は象牙質で、エナメル質より軟らかく、骨の硬さとほぼ同じくらいです。エナメル質を磨くために作られた歯ブラシでは、歯肉や舌などの軟組織に対しブラシの毛が硬すぎます。庭を掃く竹ぼうきで地面は掃きますが、座敷は掃くことがないのと同じです。ほうきは穂先、ブラシは毛先をうまく使うことが清掃のポイントです。穂先や毛先にこしのある硬い物は強い力を加えることができますが、こしがない軟らかい物は弱い力で清掃する必要があります。穂先や毛先が軽く曲がるくらいが適正な強さです(図9、10)。歯ブラシの場合には200gが適正な強さになります。200gがどのくらいの力なのかを実際に知るには、キッチン用の秤に歯ブラシを当て、強さを確認するのが簡単な方法です(図11)。
舌は歯ブラシよりも軟らかい舌専用の舌ブラシ(図12、13)で100gの力で磨くのが適正な強さ(図14)になります。

図9
 力を入れすぎたほうきの持ち方。穂先が曲がりすぎています。
図10
 適切な力のほうきの持ち方です。
図11
 キッチン用の秤に歯ブラシを当て、強さを確認するのが、簡単な方法です。
図12
 舌は歯ブラシよりも軟らかい舌専用の舌ブラシを使います。
図13
 幅が広いものほど嘔吐反射が少ないです。
図14
 100gの力で磨くのが適正な強さになります。
図15
 舌の汚れを舌苔(ゼッタイ)と言います。この患者様は舌の真ん中までは磨けていますが、奥の方には汚れが残っています。
舌は裏返すとツルンとなっているので、ここに汚れは溜まりません。表側は小さいヒダが沢山あり、これを舌乳頭と言います。このすき間に汚れが溜まり、口臭の原因になります。また、舌には味を感じる味蕾という器官があり、舌の先は甘味、舌の側面は酸味と辛味、舌の後方は苦味を感じます。そのため舌を歯ブラシで磨くとこの味蕾を傷つけ、味覚障害を起こす危険があります。ある先生が、歯を磨く力で歯ブラシで舌をこすると、5~6回で血が出たとおっしゃっていました。
舌を磨く道具はできるだけ幅の広いものを使用します。歯ブラシぐらいの細い道具を舌の奥に入れると吐き気を起こし、前の方しか磨けないからです。舌の汚れを舌苔(ゼッタイ)(図15)と言い、舌の表面や舌乳頭の間に付着した細菌、口の中から剥がれ落ちた粘膜細胞、食べかすなどでできています。舌苔が厚くなると味を感じる味蕾を覆い、味覚の障害になります。
 歯ブラシの交換は、大体1ヶ月ごとにしましょう。見た目の変化がなくて も毛先の形が曲がったり、こしがなくなったり、菌が繁殖します。毛先が2mm開くとプラーク除去率は63%程に下がると言われています。

ブラッシング法

 ブラシッング法は15〜16種類あります。公衆衛生の意味からも、誰でもできて、虫歯や歯周病に効果のあるブラッシング法が紹介されてきました。その中で代表的な3つの方法を説明します。

スクラッビング法

スクラッビング法は、1972年にPhilips先生が発表したブラッシング法の1つです。軟毛歯ブラシを用い、歯ブラシの結束部の毛細管現象を利用して、歯肉溝や歯周ポケットの内容物、歯面の汚れなどを取り除く方法です。歯ブラシの毛先を歯面に直角にあて、毛先が歯と歯の間に入る程度に軽く押し付け、2〜3mmの幅で小刻みに前後に振動させるように、1歯ずつ丁寧に磨いていきます。咬む面も歯ブラシを直角にあて小刻みに前後させます(図16〜18)。

図16
 スクラッビング法は、歯ブラシの毛先を歯面に直角にあて、2〜3mm幅で振動させるように磨きます。(すこやかファミリー2016/3より図改変)
図17
 スクラッビング法の上顎奥歯表側の歯ブラシの当て方
図18
 スクラッビング法の上顎奥歯裏側の歯ブラシの当て方
【バス法】 バス法は、1958年にBass先生が発表した方法で、歯面の汚れの他に歯肉溝や歯周ポケットの内容物の除去を目的として考案されました。歯ブラシの毛先を歯面に対して45度にあてて、2mmの幅で小刻みに前後に振動させるように1歯ずつ丁寧に磨きます。歯ブラシを強く握ってしまうと力が入りすぎ、歯肉を傷つけてしまうこともあるので、鉛筆を持つ感覚で軽く持つと良いでしょう(図19〜22)。

図19
 バス法は、歯ブラシの毛先を歯面に対して45度にあて、2mmの幅で小刻みに前後に振動させるように磨きます。(すこやかファミリー2016/3より図改変)
図20
 バス法の上顎奥歯表側の歯ブラシの当て方
図21
 バス法の上顎奥歯表側の歯ブラシの当て方(拡大)
図22
 バス法の下顎奥歯表側の歯ブラシの当て方
【フォーンズ法】 フォーンズ法は、1934年にPhones先生が発表した方法で、上下の歯の表側を同時に磨く方法です。
上下の歯を軽く噛み合わせた状態で、歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当てて、円を描くように、奥から前へ、上下の歯、1歯ずつに歯ブラシが当たるようにぐるぐる回しながら移動させ磨きます(図23)。歯の裏側は歯ブラシの毛先を当てて、小刻みに前後に動かして磨いていきます。前述の2つの方法よりも簡単で、力のない幼児や高齢者に適しています。

図23
 フォーンズ法は、歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当てて、円を描くように移動させながら磨きます。

それぞれの症例によるブラシ選びのポイント

 ブラシッング法は15〜16種類あります。公衆衛生の意味からも、誰でもできて、虫歯や歯周病に効果のあるブラッシング法が紹介されてきました。その中で代表的な3つの方法を説明します。

歯周病
歯周ポケット内に歯ブラシの毛先を入れ、振動させて空気を送り込むことで細菌を除去するので、毛先が細くやわらかめの歯ブラシがよいでしょう。
虫歯
虫歯予防には、歯の溝や根元付近、歯と歯の間に毛先が届くよう、こしがしっかりとしたテーパー毛が適しています。
インプラント
インプラントの形に合わせたブラシを選びましょう。 毛足の長くてやわらかいタイプのワンタフトブラシや、コンパクトなヘッドで毛足の長い極細毛の歯ブラシが適しています。
スーパーフロスを通すのも良いでしょう。
高齢者
握力が弱く、細かい動きが難しい場合は、ヘッドが大きめの歯ブラシやハンドルが太くなっているタイプを選ぶと磨きやすいです。
こども
大人と子供の歯が生えている状態のため、学童用ブラシを使う以外に、磨きにくいところはワンタフトブラシを使うとよいでしょう。
大人用に変える時期は中学校進学の頃を目安にし、最初はコンパクトサイズから試してみましょう。
矯正
装置を磨くために様々な角度に歯ブラシを当てる必要があるので、小回りのきく、コンパクトなものがおすすめです。
ワンタフトブラシや歯間ブラシが使いやすいでしょう。

補助的な清掃道具

(歯ブラシだけでは磨きにくい場所を清掃するために)
@ フロス・歯間ブラシ(図24〜26)
図24
 フロスの持ち方
図25
 インプラントやブリッジの清掃に便利なスーパーフロスです。
 歯間ブラシやフロスは爪楊枝の仲間に思えますが、その役割は全く違った物です。爪楊枝は歯と歯の間にはさまった食べ物を取り除く道具ですが、歯間ブラシやフロスは、歯と歯の間の歯面を磨く道具です。歯間ブラシはコップ磨きを小さくしたような形をしていますが、全く違う使い方をします。コップ磨き(図27)はコップのサイズよりも大きく全ての面をブラシで接触させて、汚れを取ります(図28)。歯間ブラシは歯の間よりも小さいサイズを選択して、歯の面だけを磨きます(図29)。歯肉に当てるにはブラシの毛先が強すぎます。
図26
 歯間ブラシのサイズは7種類あります。
図27
 コップ磨き用のブラシ
図28
 コップのサイズよりも大きめのサイズで、全ての面をブラシで接触させ、汚れを取ります。
図29
 歯間ブラシは歯の間の隙間よりも小さいサイズを選択して、歯の面だけを磨きます。
 歯と歯の間の歯肉を歯間乳頭といいます。歯と歯の間が歯間乳頭で満たされている人は、歯間ブラシよりもフロスがお勧めです。ある患者様が歯間ブラシを使っており、ある時「先生、歯間ブラシがゆるゆるになったので、大きいサイズはありませんか」と質問されたことがあります。この患者様が言うには、始め歯科衛生士に一番細い歯間ブラシを勧められて、二週間経ったらゆるく感じたので、自分でサイズを上げていき「今では最大のサイズでもゆるいです。」とのことでした。この患者様の口の中を拝見すると、歯の間に汚れはありませんが、歯間乳頭の三角形の形は平坦になり、大きい隙間ができていました。気付いたのが早い時期だったので、その後は細いサイズの歯間ブラシに替えて歯間乳頭を回復することができました。例えばピアスの穴に2週間ごとにサイズの大きいピンを入れたら広がるのと同じです。フロスも歯間に出し入れすることで詰まった食片を取るのではなく、歯間に入れたら糸を歯肉の中に少し入れ、そこから歯面に沿わせてこすります。その場所が終わったら、フロスを歯間部から抜いて次の歯を磨きます。

A タフトブラシ(図 30,31)
図30
 タフトブラシです。歯ブラシでは磨きにくい奥歯の後ろ側や内側、親知らず、歯並びが悪いところを磨くのに適しています。
図31
タフトブラシの持ち方
 毛束が小さく短いので、歯ブラシでは磨きにくい奥歯の後ろ側や内側、親知らず、歯並びが悪いところを磨くのに適しています。
 B舌ブラシ
  鏡を見ながら舌が汚れている中央辺りにブラシをおき、強くこすらず手前に引き出すように軽い力で数回磨きます。

歯磨剤

 昔は歯磨き粉といって、粉状の物が普通でしたが、現在は歯磨剤(図32)やペーストが一般的な名前になりました。歯を磨く時は、歯磨剤を使った方がブラッシング後のプラークの付着を抑制できます。多くの歯磨剤にフッ素が入っているのでむし歯予防にも効果があります。また、抗菌薬入りの歯磨剤によって歯ブラシに残留する細菌を減らせるという報告もあります。歯周病が気になる人には、バイオフィルムに浸透し殺菌するもの、知覚過敏を予防するもの、ホワイトニングに効果のある歯磨剤などもあります。
 歯間ブラシ専用のジェルは、歯ブラシの届きにくい歯と歯の間の殺菌効果とむし歯予防が期待できます。
図32
 目的により使い分ける各種歯磨剤
図33
洗口剤。左からオーラルステリ、コロロspです

洗口剤

炎症の抑制、口腔疾患の予防、歯肉縁上バイオフィルムのコントロールに役立つ成分を含むものがあります(図33)。むし歯予防やプラークコントロール、口臭や知覚過敏、着色予防などに使われます。

歯科医療はCure(治療)からCare(予防)へ重点をおきたいと考えております。歯を抜いたり削ったりしないよう、予防のお手伝いができれば幸いです。



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