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インプラント治療・トップ
他院で埋入したインプラントの相談
インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病で歯を失ってインプラントを入れた方は特に注意が必要です。なぜなら歯周病の細菌が原因で起こる、インプラント周囲炎という病気にかかりやすいからです。この病気は、歯周病菌が歯の周りの骨を溶かすのと同様にインプラントの周りの骨を溶かします。それを予防するには細菌を除去するためのメインテナンスが必要です。また、骨がなくなってしまった場合は骨を増やす手術が必要となります。
1 引っ越しや医院の移転などによりインプラントのメインテナンスができなくなった方
2 いつどこの医院でインプラントを入れたか覚えていない方
3 長い間インプラントのチェックを受けていない方
4 事情があって治療を受けた医院に通えない方
インプラントは世界中で100種類以上存在し、日本国内では30種類以上使用されています。これらはインプラントメーカーによって規格が異なり、基本的には他社の製品と組み合わせて使用することはできません。また同じメーカーのインプラントであっても、種類や直径などによってインプラントに接続する部品や器具が異なることもあります。メインテナンス時にインプラントと上部構造(被せ物)を連結しているネジ(アバットメントスクリュー)を外す必要がある時、ネジの頭の形により使用するドライバーが違います。一般的なネジの頭の形はプラスやマイナスですが、インプラントの場合にはメーカーにより様々な種類があります。それらに対応できるよう、当院では各種の先端形状に合ったドライバーセット(図1)を用意しています。ちなみにその形態には、マイナス、正三角形、正四角形、六角形(大きさで0.9mm,1.25mm,1.77mm)、星型などがあります。
インプラントのメーカーが分かる場合にはドライバーの種類を特定できますが、分からない場合にはX線写真と顕微鏡写真により特定します。メインテナンスや上部構造(被せ物)の修理をすることも可能です。
インプラントのリコール(定期検診)
インプラントと被せ物の固定方法にはセメント合着タイプとスクリュー固定タイプの二通りのタイプがあります。
セメント合着タイプのリコール(定期検診)の内容
1) インプラント部とその周辺の歯肉の清掃、歯石除去、清掃指導をします。
2) 歯とインプラントのクリーニングそして清掃指導は 30 分につき 5000 円 になります。 但し、汚れがひどい場合、その後 15 分ごとに 2500 円かかります。(税別)
3) 3年ごとにX線写真で確認する必要があります。
スクリュー固定タイプのリコール(定期検診)の内容
1) スクリューを外して行う分解洗浄は、インプラント 1〜2 本の場合1本につき5000円、3本以上の場合1本につき4000円になります。年1回上部構造を外し、超音波洗浄、スクリューの増し締め、咬み合わせのチェックをし、コンポジットレジンによりアクセスホールを充填します。
2) 歯のクリーニングは別途30分につき5000円になります。但し、汚れがひどい場合、その後15分ごとに2500円かかります。(税別)
3) スクリューは5年に1度交換することをお勧めします。
4) 3年にごとにレントゲンで確認する必要があります。
図説
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図1
各種の先端形状に合ったドライバーセット
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図2
インプラントは仮の歯が入った状態で、その手前と奧の歯も治療途中でした。
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図3
X線写真でもインプラントの種類を判別できる時もあります。
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図4
ネジ(アバットメントスクリュー)の形状を特定するため顕微鏡で観察します。
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図5
インプラントと上部構造(被せ物)を連結しているネジ(アバットメントスクリュー)の形状でインプラントの種類が分かりました。
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図6
適合するドライバーで仮の歯を外すことができました。
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図7
インプラントを外した口腔内の状態です。インプラントの直径を測っています。
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図8
これがインプラントと仮歯を止めていたネジ(アバットメントスクリュー)です。
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図9
型を取るためのインプレッションコーピングとインプラントを連結したX線写真です。
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図10
右下の奧3本の被せ物をしました。
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図11
側方面
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図12
治療後のX線写真です。
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