できる限り患者様へ痛みのない、治療を心がけております。痛みがない治療ができると言えば、いろんな道具やシステムを導入しています。歯科恐怖症は、子供の時の歯科治療の恐怖がトラウマになっている患者様もいらっしゃいます。歯科麻酔を希望される患者様は、麻酔 歯を削る 型を取る 痛み 尖った物 など苦手なことは様々です。まずは相談から始めませんか? どんなに虫歯が大きく、ぼろぼろでも、歯茎が悪くても,大丈夫ですよ。
患者様への対応
また麻酔機器ばかりでなく、それを使用する歯科医師の気働きも重要です。例えば、痛そうな顔をして麻酔注射をするのと十分な説明の後に笑顔で麻酔をされるのでは、注射による痛みは全く違います。また麻酔液の温度が、体温に近いほど歯肉に麻酔液が入るときの痛みを和らげることができるため、麻酔液の温度にも気を配っております。
現在使用している麻酔方法
表面麻酔
注射の針が刺さる痛みを和らげるために使用するもので、歯肉の表面だけを麻酔することが可能です。
- ハリケイン
一般的に麻酔の注射をする前に塗るタイプとスプレーするタイプがあります。唾液や浸出液に流されやすく、歯肉の表面だけが麻酔の効果があります。
- DentiPatch(デンチパッチ)
麻酔をする部分にシール貼るように使用します。これにより、注射針の刺さる痛みはほとんどなくなります。
Oraqix(オラクイック)
歯と歯肉の境目にゲル状の麻酔液をたらし、30秒後に20分以上の麻酔効果が持続します。注射針は使用しないため、麻酔をするための痛みは全くありません。しかし、麻酔の効果は軽く、歯石の除去などに使用します。
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Oaqix (オラクイック)
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先端部は尖っていません。 |
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歯と歯肉の間に流すだけで麻酔の効果があります。
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麻酔の針の太さの種類と痛みの関係
麻酔の針は細いほど刺す時に痛みを感じません。ただ同じ量の麻酔液を注入しようとすると、細い針ほど麻酔液の流れは速くなり圧力も増えます。 すなわち、痛みを感じることになります。痛くない麻酔法は細い針を使用してゆっくりと注入することキーポイントになります。
1.21Gの翼状針 2.27G 伝達麻酔に使用する針 3.30G浸潤麻酔の針 4.31G浸潤麻酔の針 5.33G浸潤麻酔の針(歯科で使用する最も細い針) ※ 数字が増えるほど細くなり、細い針の長さは短くなります。
シリジェット
針のついていない注射器で、麻酔液を圧力により粘膜下に到達させます。尖った物に恐怖を感じる人や、刺さるときの痛みに耐えられない人に適しています。
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シリジェットは、針のない注射筒です。
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先端部に注射針は必要ありません。
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軽い刺激がありますが、刺さる痛みはありません。 |
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バイブラジェクト(BLOCK PAIN SYSTEM)
注射器に装着して使用する電動振動装置(バイブレータ)です。振動が神経終末を刺激して、注射による痛みを脳に伝達することをブロックする効果があります。
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バイブラジェクトの本体
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注射筒にバイブラジェクトを装着
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振動が神経終末を刺激して、注射による痛みを脳に伝達することをブロックする効果があります。 |
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笑気鎮静法
酸素と笑気(約20〜30%)の混合ガスを鼻マスクから吸うことにより、不安感、恐怖心、不快感を取り除くことができます。全身麻酔とは違いますので、意識はあります。患者様曰く「ほろ酔い気分」。マスクを取り2〜3分経過すると意識は、はっきりします。
静脈内鎮静法
静脈内に鎮静薬を投与し、中枢神経に作用させて沈静させる方法です。その効果は笑気鎮静法に比べて高く、鎮静薬の投与量により沈静、健忘、鎮痛の効果があります。当クリニックではその効果と安全性を考えて、日本歯科麻酔学会専門医が全身と麻酔の管理をいたします。通常の麻酔の効果は約1時間になりますが、静脈内鎮静法では約2〜3時間は麻酔の効果を持続することが可能です。
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静脈内鎮静法は、静脈内に鎮静薬を投与し、中枢神経に作用させて沈静させる方法です。
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静脈内鎮静法では、日本歯科麻酔学会専門医が全身と麻酔の管理をいたします。
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